不動産鑑定士とは不動産に関する高度専門家で、不動産の鑑定評価に基づく法律において制定された国家資格です。
なので、不動産鑑定士以外の者が不動産の鑑定評価を業として行った場合、刑事罰を課されることになります。業務内容としては、地域の環境や諸条件において不動産が有効利用されているかを判定し、適正な価値を判断します。
不動産の価格だけでなく適正な利用についても専門的な知識を持ちます。
不動産鑑定士になるためには国土交通省土地鑑定委員会が実施する不動産鑑定士試験に合格しなければなりません。
試験は短答式試験及び論文式試験の2回行われます。短答式試験は不動産に関する行政法規、不動産の鑑定評価に関する理論についての各120分、40問が出題されます。
論文式試験は民法、会計学、経済学、不動産鑑定評価に関する理論などの中から出題されます。
論文式試験は3日間合計12時間に渡り実施されます。合格率は10~11%程で、受験者数は毎年減少傾向にあります。
試験合格後は実務修習機関において実務修習を受けることが出来ます。実務修習は1年、2年、3年の3種類のコースがあり「講義」「基本演習」「実地演習」の3単元で構成され、各単元で修得確認を受けなければなりません。そして3単元の修得確認の修了後、修了考査を受けることが出来るようになります。
この修了考査で修了確認されれば国土交通大臣の修了確認後、不動産鑑定士として登録することが出来ます。
不動産鑑定士は様々な分野で活躍しています。国や都道府県が土地の適正な価格を一般公表するための、地価公示や地価調査の制度、公共用地の取得、相続税標準地の評価、固定資産税標準宅地の評価、会社の合併時の資産評価並びに現物出資の評価、さらには不動産に関するコンサルティング業なども行っています。
コンサルティング業とは、不動産のエキスパートとして個人や企業を対象に、不動産の有効活用、開発計画の策定をはじめとする総合的なアドバイスなどを行っています。
このように不動産鑑定士はとても幅広い業務を担っています。